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03月24日 (火)  [日記] 幸福の時間
11月19日 (水)  [日記] 1年間の進退
07月12日 (土)  [日記] 相変わらずの人々
03月29日 (土)  [日記] 僕を変えてくれたすべての人へ
03月24日 (月)  [日記] 教員タクティクス
03月21日 (金)  [日記] もう1つのお別れ
03月17日 (月)  [日記] 最後の晩餐
03月14日 (金)  [日記] Re:居眠り日記
03月13日 (木)  [日記] Re:バカと天才日記
03月11日 (火)  [日記] 突撃、となりの湯煙失踪事件

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:: 幸福の時間






あれから1年が経ちました。








時間は午前10時。
昨日は夜遅くまで作業をしていたので、若干寝坊してしまった。
正確には、若干ニ度寝してしまった。
電車の時間がヤバい。

急いで身支度を整え、座布団の上で寝ている愛犬ミルの頭をなでる。


コロ「ミル、行ってきます」


ミル「……フー(鼻息)」


溜息をつかれた。
OK、安眠妨害して悪かった。




電車に乗り込み、座席に座る。
あ~やばい、眠い。完全に寝不足だ。
着くまで寝てようかな、と思い、僕は眼を閉じる。




いや、待て。
今日は札幌で降りるわけじゃないんだから、寝たらマズい。
ちゃんと起きていよう。
僕は重いまぶたを上げ、窓の外に眼を向ける。

コロ「………」

眼前に広がるのは、眼を閉じる前とは明らかに違う景色。
状況を整理しようと試みる僕の耳に、車掌のアナウンスが聞こえてくる。

『次は~○○駅~、○○駅~。降り口は~左側です』

読み上げられたのは、乗車した駅から4つほど先の駅。
どうやらあの一瞬でぐっすり寝ていたらしい。
気分はワープだ。

『この列車は~小樽行き区間快速列車でございます』

区間快速…ってことは、小さな駅は止まらないんだな。
次で乗り換えしなきゃダメか。


『○○の次は~札幌です』


札幌までの全駅すっ飛ばしたっ!!!?



『あっ、失礼しました。○○の次は~□□です』


ビックリしたよ。
おかげで目が覚めたよ。

乗り換えのため、僕は途中の駅で下車。
次の電車を待つ。




大松「おっ、コロじゃん!」

コロ「よう、おはよう」

大松「なんでこの駅にいるの!?」

コロ「ん~、区間快速だったから、乗り換え。田舎はいろいろ大変なのです」


駅の改札にいたのは、かつての8組のクラスメイト大松くん。
まぁ、時間的にいるだろうなとは思っていたので、特別驚きもない。


大松「そうそう聞いて! オレさ、昨日の朝からほとんどメシ喰ってないんだけどさ」

コロ「食えよ!」

大松「いやそれでさ、オレ体重72?キロくらいあったじゃん」

コロ「いや知らないし」

大松「あったんだよ! それで今朝体重測ったら、60キロ代まで減ってたんだよ!!!


世のダイエット戦士が聞いたら発狂しそうなカミングアウト。
相変わらず朝からテンション高いなぁ。




10分後、目的地近くの駅に到着。
僕と大松くんは待ち合わせの11時まで駅で待機していた。

…のだが、誰も来ない。
ん~、きちんと出席とったわけじゃないからなぁ。


コロ「……時間も時間だし、先に行ってるか。みんな現地に直に来るのかもしれないし」

大松「そうすっか」


そう言って歩き出す大松くん。
僕も後を追おうとした、その時。




「あっ、大松くん!!?」




改札口の方から聞こえてくる、聞き覚えのある女性の声。
振り向いた先にいたのは…


大松「あっ! ノッキー!」

コロ「野木! …と………」


野木くんと、声の主である見覚えの無い女性。
………真剣に誰だ?

誰だか思い出せないまま、一行は目的地へ歩き始める。
や~、久しぶり~、と言う声にはもの凄く聞き覚えがあるのだが…………………………あっ!


コロ「笹森さん、スゴい久しぶりだね。丸1年くらい会ってなかったか」

笹森「コロくん元気だったぁ?」

コロ「とりあえずさっき改札で僕が全く呼ばれなかったことが軽くショックだった」

笹森「やっ、ゴメッ、そうじゃなくて! 大松くんが外に出て行きそうだったから呼んだんだよ!」

コロ「いやいや、ジョークだって。気にしないで」





や~、なんか懐かしいなぁ。この空気。
みんなでテクテクと道を歩きながら、くだらない話で腹を抱えて笑って…それは1年前と全く変わらない光景。
丸1年の空白があっても、それは変わらない。


そう、僕らが高校を卒業してから、丸1年が経った。


あれから僕はデザイン系の大学に進学した。
入学後すぐ、新しい友人たちと共に「デザインサークル」を設立。
まぁ、模擬デザイン事務所といったところか。
部員は今や20人を超え、最近では企業からも仕事の依頼が来るようになってきた。
部長である僕は、制作に営業、運営と、目の回るような毎日を送っている。

更に言うと、次年度の大学祭実行委員会の重役にも就任してしまった。
ホントに死ぬかもしれない。



野木くんは看護系に進学。
看護実習の時の担当教員が、もの凄い美人でウハウハだったと嬉しそうに語っていた。
彼も学祭の実行委員会をやっているらしい。


笹森さんは、久しぶりに会ったせいか、すごく大人っぽくなっていた。
…が、喋ってみると全く変わっていない。
大松くんとエロトークでバリバリ盛り上がるあたり、何も変わっていない。


大松くんは、大学でロボットとかプログラムの研究に明け暮れているらしい。
サークルの部室に住み着いていたり、深夜3時に大学に忍び込んだりと、相変わらず大暴れの毎日だ。




みんな変わってない。
どんなに久しぶりに会っても、まるで1年前に戻ったような感覚になれる。
あの最高に楽しかった時と同じように、心の底から笑い合えた。



でも、変わりゆくものもある。

例えば、僕を取り巻く環境や立場、毎日の忙しさ。
例えば、卒業後ほとんど連絡のとれない、噂すら聞こえてこないクラスメート。
例えば、本州へ進学した横山くんや志村くんたちがこの場に来れないこと。



そして、僕ら8組の担任だった、コヒ先生の転勤が決定したこと。



今日は、先生の離任式だ。





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:: 1年間の進退


雪が降り始めた。

天気予報を見た感じ、そろそろ本格的に冬がやってきそうだ。



明日はサークルのミーティングで…あ、英語の宿題やってないな。
ポスターの締め切りが12月1日で…課題の締め切りもたしかその辺だったよな。

僕は大学での作業を終え、駅のホームで電車を待つ間、ぼんやりとこれからの予定を整理していた。
そのせいで、すぐ横から聞こえてくる声になかなか気付くことができなかった。



…んぱい。コロ先輩。コロ先輩」

コロ「はい?」



ようやく自分が呼ばれていることに気づき、あわてて振り返る。
「どうも」と短く挨拶をしてきたのは……


コロ「…………うわっ!!? 中井ぃ!!?」


予想外の珍客に、思わず声を上げるコロ。

中井は僕の中学時の後輩で、大変な変人である。
現在は高校3年で受験生まっしぐら。
そして「頭の良い人は変人」の法則通り、とても頭が良い。
どれくらい良いのかというと、志望校が東大なくらい。



ずいぶんと久しぶりに会ったため、互いの近況報告だけでも話は続く続く。


コロ「あ~そっか。もうすぐセンターの時期か」

中井「ですねぇ。たしかあと58日くらいです」


懐かしいねぇセンター試験。
大学入ってからは、5教科は英語としか縁がないからなぁ。
もうね、数学とか化学とかは見たくないです。



中井「そういえば最近、東大模試受けたんですよ」

コロ「へ~」

中井「見ます?」

コロ「いや、いい」

中井「…そうですか」


開きかけたカバンを閉める中井。


中井「模試、全然出来なかったんですよねぇ。5割しかとれませんでした」

コロ「まぁ、東大だしね。そんなもんじゃないの?」




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:: 相変わらずの人々

お久しぶりです。
コロです。

今日は我が母校の学校祭に行ってきましたので、軽く報告。



卒業時と変わらぬ母校。
美術部の後輩たちが作ったアーチを抜けると、クラスごとに制作した色とりどりのステンドグラス(カラーセロファン)が迎えてくれた。
懐かしいなこの光景。


かつてのクラスメイトたちにも遭遇。

再会の喜びもつかの間、太田さんは1人だけいつの間にか居なくなるし、大松くんは人ごみの中を全力疾走で駆け抜けて行くし、野木くんはスーツ姿で来るし。
相変わらずお元気でしたよみんな。


あと、去年僕らが制作したステンドグラスがまだ飾られていました。
……保存状態がスゴく悪くて、見る影も無いくらいボロボロになってましたが。


そして大松くんと校内をうろついていると、なんと伝説の教師、佐久米先生を発見。
現在は1年8組、つまり僕ら理数科の後輩たちの担任をしているとのお話。
8組の後輩たちよ、ガンバレ。

さて、その佐久米先生はといえば、なにやらガラス戸の前に立って外を眺めている。
勇気を出して話しかけてみた。


大松「先生!」

佐久米先生「…オレ今全力で仕事中だから」







…………………………。







大松「……すみません」

コロ「すみません」



その後、佐久米先生に会うことはなかった。


:: 僕を変えてくれたすべての人へ

僕がブログを始めたのは高校2年の夏。
正直、それ以前のことはあまり覚えていない。

それはきっと、僕が他人に対して無関心だったからだと思う。


友達との雑談も、その日あった出来事も、「退屈な日常」「毎日同じことの繰り返し」と自分の中で決めつけて、ただ淡々と生活してきた。
他人に目を向けず、自分のことだけを考えて生きていた。



でも美術部のみんなに出会って、少し「他人」に興味を持てるようになった。

日記を書き始めて、「日常」に目を向けるようになった。



あれから2年近くが経って、僕の中の世界はずいぶんと変わった。
それまで退屈だと思っていた「日常」が、今は楽しくて仕方がない。
関わるのは面倒だと思っていた「他人」、「友達」と、一緒にいられることが何よりも嬉しい。



人との出会いが、関わりが、僕の世界を変えてくれた。
毎日を、これ以上はないくらい充実させてくれた。




クラスメイト、美術部、先生方、そしてこのブログの読者の皆さん。

たくさんの人に支えられ、綴ってきたこの最高の「物語」。
僕はブログを書き続けてきて本当に良かった。







「出会い」によって始まったこの物語。


後に続く言葉は、1つ。


そろそろこの物語を終わらせようと思う。











本日をもって、当ブログ「YouTu部」の更新を終了します。







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:: 教員タクティクス

こんばんは。
ババ抜きがウソみたいに弱いコロです。
……あれって運次第のはずなんですけどね、なぜか連敗するんですよ。
誰か必勝法を教えてください。



今日は我が校の修了式、ならびに離任式が行われた。
母校を去ることになる先生方にお別れのあいさつをするため、僕ら卒業生も学校に集まった。

来客者名簿に名前を書き忘れたのは内緒だ。



離任式に直接参加はできないため、式の後に別室で先生方と対面するという予定らしい。
それまで卒業生は職員室に待機。

僕らは佐久米先生と世間話で盛り上がっていた。
(例として校長の卒業式での珍発言など)



その途中、僕らはあることに気付いた。
今この職員室にいる教員が、佐久米先生1人しかいないとこに。

最初は先生方も大勢いたのだが、僕らが雑談をしている間にほぼ全員修了式の会場に移動したらしい。
今ここにいるのは卒業生数名と佐久米先生だけだ。


さて、ここで疑問が1つ。



横山「……佐久米先生、職員室にいていいんですか?」

佐倉「修了式に参加しなくていいんすか?」

佐久米先生「いいんだよ」



即答。



佐倉「……いいんですか」

先生「違うんだよ。オレはここに来た卒業生の相手をするために残ってんだよ」



あら、今回はサボりじゃないんですね。



佐倉「あ、オレらのせいですか」


と、申し訳なさそうに佐倉くん。


先生「いや、そうじゃねぇよ」



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:: もう1つのお別れ

最後の定期考査が終わった昨年12月初頭。
志望大学の二次試験で実技試験があるため、僕は絵の予備校「札幌美術学園」通称"札美"に通い始めた。

センター試験直前だった1月と、二次試験後の3月はほとんど行かなかったので、実質通ったのはほんの2ヶ月。




まだ100回もこの門を通っていないわけだ。
僕はそう思いながら、最後の1回を数える。



短い間ではあったが、それなりに楽しかったし、たくさんのことを学んだ。
絵のことだけじゃない。
色んな人に出会えたし、珍しい物も見れた、同じ大学を目指す仲間もできた。





「こんにちは~」

いつものようにあいさつをして園内へ。

だが返事は無い。
人の気配もほとんどない。
探してみると事務の人と先生が1人、それに生徒が2人ほど。

……ああ、そっか。
今日は後期の合格発表の日だもんな。
そりゃみんないないわけだ。


普段もみんな集中して無言で絵を描いていたので、静かなのはいつものこと。
でも今日はそれだけじゃない。
"人がいない"というのが肌でわかる。
今は午前中で快晴だけど、夜中に来た時よりもここが暗く見えた。


僕は階段を上る。
一歩踏み出すたびに、階段はギシギシと音をたてる。

部屋に向かう途中の廊下で、僕は気付いた。

壁に飾られた1つの絵。
それは、僕が描いた絵だった。



そのための予備校なのだから当然と言えば当然だが、絵のレベルはかなり上がった。
大学受験のことが無くても、ここに通っていて良かったと思う。





部屋に入り、棚から自分の荷物を取り出す。
大学に合格した僕はもう、この予備校を出なければならない。
それは喜ばしいことなのだろうけど、空っぽの棚を見て、少し、寂しい気持ちもした。





同じ志望校だった札美の友人たちは、残念ながら不合格だったらしい。

同じ目標を持ち、同じ不安を抱え、毎日一緒に努力してきた。
それだけに、自分だけが合格という事実がとても重く感じられた。

彼らは残り、僕だけが先に進む。
でも僕はその歩みを止めはしない。
こうなることを覚悟の上で、僕らは競い合って来たのだ。





荷物をカバンに押し込み、通い慣れたはずの部屋を見渡す。
いつもより空気が重い。音が響く。色が鈍い。
まるで別の場所みたいだ。




だから……







…だから信じよう。

まだ道は繋がっていることを。
また同じ道を歩める日を。


僕は信じて、歩き続けよう。







4ヶ月間通い続けた場所に別れを告げて、僕は静かに扉を閉めた。






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:: 最後の晩餐



佐久米先生「お前ら、飲み物は何飲む?」

香取「あ、頼んでいいんですか?」

先生「バカ、選べねえよ!!!」



じゃあ言うなよ!!!


のっけからパワー全開の佐久米先生。
はてさて、これからどうなることやら。

僕は今、我が母校最強の教師、佐久米先生の馴染みの店にきている。
なんと佐久米先生が僕らに夕食をおごってくれるとのお話だ。

普通ならラッキーなご招待なのだが、相手は佐久米先生だ。ただの食事会で終わるとは思えない。
これまでの偉業(?)を考えてみると、いったいどんな恐ろしいオチが待っているのか想像もつかない。


そんな夢と恐怖に満ちあふれた晩餐会に招待されたのは、大松くん、横山くん、渡辺くん、境くん、香取くん、そして僕の計6人。
ちなみにメンバーの選考基準は不明だ。



佐久米先生の友人らしきおばお姉さんが前菜のサラダを持ってきてくれた。
材料は大根やニンジンなど。


さらに数分後。
さきほどの…お姉さんがハンバーグを持ってきた。
ジューっというおいしそうな音が盛大に鳴っている。
080317_185702(2).jpg


よく見ると皿によってハンバーグや盛りつけてあるスパゲッティの量にかなり差があるのはご愛嬌。



メインディッシュが来たことで僕らのテンションも上がる。
大松くんが突然、歌を歌いだした。


大松「♪ ツチノコ見ていたかくれんぼ~ お尻を出した子一等賞~ 夕焼け子やけでまた明日~ また明日~♪」




ちょっと待て。


「大松、ツチノコは違うだろ!」

先生「ツチノコ見てたら大変だろ!!!」


何気に世紀の大発見。


賑やかで楽しい夕餉は続く。





この後に待っている地獄のことなど知らないまま。









佐久米先生が先ほどの…お姉さんを指し示して言う。


先生「いいかお前ら。あの人に真面目に注文したらな、全部面白い方向に行くんだよ。気をつけろよ」


ああ、類友ってヤツですね、あなたと。



数分後、その…お姉さんがライスを運んできた。



080317_185940(2).jpg

デカっ!!!!!!!?



なにこの特盛り大サービス。
僕、普段はこの4分の1くらいで十分なんすけど。


でもまぁ、ごちそうになってるのに残すのもあれだし、頑張って食べるか。




とその時、またもやお姉さんが何かを運んできた。



080317_191328(2).jpg

今度はステーキですか



「いいなぁ」って今思ったそこの君、甘いよ。
量が半端じゃないんだ。
ハンバーグの時点でかなり腹一杯なんだよ僕ら。
そこでこの追い打ちだ。


コロ「………僕ら、ここに闘いに来たんだっけ?」




「お前らちゃんと全部食えよ」と佐久米先生。
まさかここまで壮絶なフードファイトになるとは、誰が予想しただろう。
僕らの苦闘は続く。







それにしてもまぁ、横山くんと大松くんのよく食べること。
僕や境くん、香取くんが必死に肉を詰め込んでいるのに、平然とぱくぱく食べてくからね。
ついにはサラダのおかわりまでする始末。


横山「すみません、サラダ小盛りでください」


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:: Re:居眠り日記

あの名シーンをもう一度…。
YouTu部レジェンドシリーズ第2弾。

以下、2007年2月1日 に掲載された「居眠り日記」を加筆修正したものです。






………………………眠い。


とにかく眠い。



倫理の授業中。
元々眠くなりがちな教科な上に、チカゲの調理実習を終えたばかりで疲労困憊の僕ら。
普段は真面目な方々も、今日はさすがに眠そうだ。



先生「おい、西。この問題答えてみろ」



先生に指名されたのは、うっかり居眠りをしていた西くん。

問題自体は教科書から出された簡単なものなのだが、熟睡していた西くんには何のことだかさっぱりなご様子。
彼は必死に教科書をめくって答えを探すが、焦っているのだろう。なかなか答えは出てこない。




沈黙の教室。




なんとも居心地の悪い、イヤな空気が場を支配していく。








そんな時だった。



「先生」



静まり返っていた教室に響く、凛とした声。
声の主はクラスメイトの志村くんだ。

その場にいた全員の視線が、彼に集まる。



志村くんは先生を真っすぐに見据え、はっきりとした声で言った。

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:: Re:バカと天才日記

第何段なのかはすっかり忘れましたが思いつき企画!
題して「YouTu部レジェンドシリーズ」

僕の過去の日記をリメイクしちゃいました。

そんなわけで以下の記事は2006年12月16日に掲載された「バカと天才日記」を加筆修正したものです。






放課後。

部活に励む者、友達と仲良く帰宅していく者、奇声を発して廊下を走る者。
生徒たちが思い思いの時間を過ごしていくこの時間。

僕の気分は微妙だ。



原因は今日返ってきた模試の結果。

結果が悪くて落ち込んでるわけではない。
むしろ校内で6位となかなかの成績だった。

問題は校内1位の横山くん。
なんと2位の佐倉くんに60点近くも差を付けてダントツトップ。
ちなみに僕とは100点差。

自分では良かったと思ってただけに、この差はへこむ。


ガリ勉をしているわけでもないのにこの成績の横山くん。
人は彼を「天才」と呼ぶ。




そしてその天才は今 物理室の丸いイスに座り、自分ごとイスをグルグルと回転させ始めた。
もちろんそれが頭の良さの秘訣でも、何か得体のしれないものを召還する儀式というわけではない。


とりあえず理解不能なその天才の行動に、僕は思わず本音をポツリ。



コロ「……バカと天才は紙一重って本当だな」




すると横山くんはピタリと止まり、自信に満ちあふれた声で言った。



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:: 突撃、となりの湯煙失踪事件

こんばんは。
無事大学の入学手続きを済ませてきましたコロです。
意外とあっさり終わるもんなんですね、入学手続きって。



昨日の午後6時過ぎの話。

この日、僕は札幌美術学園(絵の予備校)、通称"札美"に来ていた。
札美の先生に頼まれ、大学入試の実技試験で僕が描いた絵の再現をするためだ。
(実際の試験で描いた絵は、試験後すぐに回収されてしまったので)


試験以来一度も絵を描いてなかったせいか、少し腕が鈍った気がする。
前は2時間で描けたこの試験問題も、今日は3時間ほど費やしてしまった。

僕は描き上げた絵を先生に提出し、すぐに帰る準備を整える。



丁度その時、同じく札美に通っている美術部部長イガさんが、とある本屋へ行きたいのだが場所がわからない、とお困りのご様子。
僕は帰り道にその本屋の近辺を通るため、帰るついでにそこまで彼女を案内することになった。



地下鉄にのり、札幌駅で下車。

イガさんはあまりこの辺まで来ないのだろう。
途中、「まっすぐでいいの?」と不安げに道を尋ねたりしてきた。



駅を出て徒歩数分、目的の本屋へ到着。

ここで僕は帰っても良かったのだが、なんだかイガさんなら本屋ですら迷子になりそうな気がしたのでとりあえず買い物につきあうことに。




案の定、「上(の階)に上がるにはどこにいけばいいんだ?」と迷うイガさん。
残って正解だったらしい。




目的の本の売り場まで案内を終えたコロ。
彼女が本を選んでいる間、やることがない。



……そういえば、メールのチェックしてないや。


札美で絵を描いてる間は集中しなければならないため、携帯は常にサイレントマナーモード。
そのためメールが来てもさっぱり気付かないのだ。

僕はポケットから携帯を取り出す。


クラスメイトの境くんからメールが届いていた。









境:無題

今から大松の家に来い








…………………。

他に何か説明するべきことはないのか。
現在時刻午後7時頃。
こんな時間に大松くんの家に行けって、単に"今から遊ぼう"にしては遅すぎるだろう。


状況がよくわからないので、境くんに電話をしてみた。





プルルルルルルル………



プルルルルルルル………



プルルルルルルル………





『もしもし』


コロ『よう、コロだけど、今から大松の家に来いって?』


『うん、コロ 今どこ?』


コロ『札幌。札美に行ってた』


『コロ、晩飯食べた?』


コロ『いや、まだだけど』


『大松の家でカレーが待ってるぞ』


コロ『……カレー? 大松の家で食べるの?』


『うん、横山もいるぞ』


コロ『……ちょっと待った、状況を説明してくれ。大松の家に集まって何をするの?』


『ええ~と、ちょっと待って、大松に替わるから』





電話の向こうから境くんたちの話し声が聞こえてくる。
待つこと数秒。
大松くんが電話に出たようだ。



大松『横山に替わるから』



……………まぁ、誰でもいいから早くしてくれ。





その後、横山くんに話をきいた結果、彼らはこれから大松くんの家で一緒に晩ご飯を食べて、温泉に行って、そのまま大松家で一泊するらしい。
そのお泊まりイベントに僕も参加しろとのこと。


事前に知らせろと言ったら、「今日決まったから」との返答。



……イガさんを送り届けて、一度家に帰って荷物を用意して…だと時間がかかりすぎるな。家遠いし。


仕方が無い。
着替えとかは持ってないけど、このまま真っすぐ大松くんの家に行くか。



わかった今からいくよ、と返答し、電話を切る。
丁度イガさんのお買い物も終わったようだ。



本屋を出て徒歩数分。札幌駅に到着。


コロ「この階段を降りて真っすぐ行けば、さっきの地下鉄の改札口に着くから」


僕は地下街への入り口までイガさんを案内し、そう説明する。
改札まで送ろうかとも思ったが、帰りの電車の時間も迫っていたのでそれは止めた。

まぁいくらイガさんでも、ほんの数十メートルまっすぐ進むだけの道なら迷うことは無いだろう。



彼女は「わかった」と言って階段を降りていく。



僕は反対側のJRの改札へと向かった。














数分後。

電車の車内にいた僕に、一通のメールが届いた。

どうせ大松くんたちの「早く来い」って催促だろう。


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